行楽シーズンにはレジャーやお出かけも多くなる季節ですね。野外での活動は楽しい反面、いろんな危険もつきものです。
触っちゃダメなもの、食べたら危険なものなど、見た目だけでは判断できないので、あまり見慣れない植物は避けるのがベストでしょう。
その最たるものとも言えるのが、猛毒キノコ「カエンタケ」です。先日放送されていたテレビ番組で特集されていて気になったので、見た目の特徴や、その危険な症状についてまとめておきます。
カエンタケの特徴は?
形は細長い指のようで、大きさは一般的に3~15cm。色は独特な赤色、燃え上がる火のようにみえることから「火焔茸」とも言われ、キノコの中でも最強の毒性を持っているとされています。
乾燥時には黒ずんだような赤紫色になったり、まれに白いカエンタケも報告されているようです。
キノコは見た目が鮮やかだったり、形もおもしろいのでついつい手に取ってみたくなりますが、とにかく見慣れないキノコは触れないのが一番です。
カエンタケの生息地と発生場所
初夏から秋にかけてよく見られるカエンタケは、ミズナラやコナラといったナラ類広葉樹の根際や、地中に埋もれた倒木からも発生するようです。
中国やジャワ島にも生息しますが、最近日本では、兵庫県や宮城県の公園やキャンプ場など、普通に人が立ち入る場所で次々に発見されていて、全国的に注意が促されています。
兵庫
2015年8月には、兵庫県西宮市の市街地に近い山林で、2016年夏には、県立甲山森林公園や、市立甲山自然環境センター内のキャンプ場でも見つかったそうです。
宮城
2016年8月には仙台市泉区寺岡で、9月には仙台市太白区長町越路の山林でも出現しています。
最近、小鉄さんの散歩スポットに「カエンタケ」というサンゴ礁に似た毒キノコが大量発生中・・・。 最近、知り合いのワンコがお仕事終了後に、豪快にケリケリしたら、後ろ足がカエンタケに触れたらしく、数時間後虹の橋を渡ってしまいました。 皆さんも気をつけて散歩してください(T_T)
— もりきよ (@km0219) 2016年9月26日
触れたり食べたりしたらどんな症状が?
触ると…
手につくと毒の成分が染み込み皮膚の深い部分から剥がれ落ちてしまいます。触るだけで皮膚が炎症を起こしてしまうという、触れるだけでも危険なキノコです。
食べてしまったら…
食べると食中毒のような下痢や吐き気を伴い、その後腎不全、肝不全、呼吸困難、脳障害などといった症状が表れます。死亡率も高く、日本での死亡例もあるそうです。
また、回復しても運動障害、言語障害、脱毛、皮膚の剥落などの後遺症が残ることがあります。
致死量はたったの3gなので、極めて強力な毒性ということが分かると思います。