蚊アレルギーの症状とは?診断の目安と予防策について

蚊に刺されると、刺された部分が腫れてかゆくなることがありますね。腫れも1cm、大きくても3cmくらいで、かゆみも次第に治まっていきます。しかし中には腫れもひどく、かゆみもなかなか治まらない、という人も。

そんな場合は「蚊アレルギー」の可能性があるかもしれません。

ということで今回は、蚊アレルギーの症状や見分け方、または予防のための対策についてまとめました

蚊アレルギーとは?

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正式名称は「蚊刺過敏症(ぶんしかびんしょう)」。感染症の1種ですが、アレルギー反応でもあります。

人は蚊の唾液に含まれる麻酔作用などの様々な成分(唾液腺物質)にアレルギー反応を起こします。腫れたりかゆくなるのもアレルギー反応ですが、蚊刺過敏症までとなると、かなり重篤なアレルギー反応と考えた方が良いでしょう。

 

蚊アレルギーの原因はEBウイルス?

蚊アレルギーの原因はEBウイルス(エプタイン・バールウイルス)と蚊の唾液腺物質による反応だそうです。

聞き慣れないウイルスですが、実はEBウイルスとはヘルペスの1種で、日本人の実に8割から9割が感染しているというとても身近なウイルス。EBウイルスに感染している人の中で、まれに蚊に刺された時に過剰に反応して蚊アレルギーを発症してしまうのです。

またこちらもまれですが、EBウイルスにはリンパ球やNK細胞に感染して発熱や倦怠感などを引き起こす病気もあります。このことから、蚊アレルギーは発症自体が珍しい症例と思われますが、乳幼児や持病を持っている人など、抵抗力の低い人は気を付けた方が良いでしょう。

 

蚊アレルギーの症状

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腫れとかゆみが異常

蚊アレルギーの場合、5cmもしくはそれ以上の広範囲の腫れや赤み更に激しいかゆみがみられます。通常蚊にさされた部分はほんのり赤くなったりしますが、蚊アレルギーの場合は紫色になることも。

通常でも5cmほど腫れたり、かきむしって化膿または水ぶくれになったりもしますが、1週間程度で状態が落ち着く場合は、蚊アレルギーの心配はあまりないようです。

蚊に刺されて腫れたりかゆくなっても、しばらくすると治まるのが普通です。しかし蚊アレルギーの場合は、2週間ほど、酷い時には1ヶ月ほど腫れや水ぶくれ、かゆみが続くことがあるようです

 

刺された痕に穴が空く?

腫れやかゆみがやっと落ち着いた、かと思えば刺された痕が数センチ程度、えぐれたようになる場合もあるようです

 

発熱、リンパが腫れる

発熱、リンパの腫れも蚊アレルギーの症状。蚊に刺されて熱が出る症状は、他にもデング熱や日本脳炎、マラリアなどもありますが、どれもすぐに医療機関を受診する必要のある病気です。その時は「蚊に刺されてから熱が出た」と言いましょう。

 

症状のあらわれ方の違い

また蚊アレルギーの発症は個人差があり、蚊に刺されてすぐに腫れやかゆみが現れる人(即時性アレルギー)もいれば、1日から2日後に発症する人もいます(遅延性アレルギー)。特に赤ちゃんから小学生くらいまでの子供は、遅くなるようです。

 

蚊アレルギーかどうか見分けるには?

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上記の症状で分かる通り、蚊に刺されても、それが通常の範囲内か蚊アレルギーなのかどうかは、すぐに判断が難しいです。特に自分でなく子供が刺された場合などは、かゆみのレベルも分かりませんのですぐに見分けることはできないでしょう。

病院で診断してもらうかどうかは、下記の目安を参考に検討しましょう。

症状の期間が長い

通常ならかゆみや腫れは1週間程度である程度治まると思いますが、それ以上経過してもかゆみや腫れ、または水ぶくれなどの症状が治まらないという場合は、一度病院を受診したほうがよさそうです。

蚊に刺されるたび症状が出る

蚊に刺されてかゆいこと自体が人間の体内で起こるアレルギー反応ですので、その症状のレベルは人によっても違います。蚊に刺された箇所が多い場合は発熱する場合もあるほどです。蚊アレルギーの発症は非常にまれと言われていますので、思い当たる症状が単発的にあっても心配はないと思いますが、

  • 刺されるたびに高熱が出る
  • 刺されるたびに膿んだり痕がえぐれる

など、刺されるたびに心配な症状が出る場合や体調不良が長く続くという場合は、一度病院を受診してみてもらうと安心できるでしょう。

 

蚊に刺された時の対処法

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蚊に刺された時は、とにかくかきむしらないこと。刺されたところを冷やしたりすると効果的です。

即時性アレルギーの場合は、虫刺されやあせもなどに使う抗ヒスタミン剤を刺された箇所に塗ります。抗ヒスタミン剤は炎症を止める薬です。炎症が止まればかゆみも止まるので、後は自然回復を待ちます。

かゆみがひどい時、子供を始めとする、遅延性の蚊アレルギーの人の場合は、ステロイド外用薬を。ステロイド外用薬はかゆみ止めです。特に子供はかゆみを我慢するのが難しいので、かきむしって症状を広げないためにも、まずはかゆみを抑えることを考えましょう。

抗ヒスタミン剤、ステロイド外用薬ともにドラッグストアで販売されています。

 

蚊にさされやすい人には特徴があった?!

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蚊は二酸化炭素や体温、視覚的な刺激を感知して寄ってきます。

なので

  • 黒服を着ている人(蚊が好む色)
  • 汗をかいている人(汗の成分に惹きつけられる)
  • お酒を飲んだ人(二酸化炭素を多く排出する)
  • 妊婦(新陳代謝が活発になり二酸化炭素を多く排出する)
  • O型(世界的にO型の割合が多い、赤血球の成分が花の蜜の成分に似ている)
  • 化粧をしている(化粧品に蚊が好む成分が含まれている)

以上の人は要注意です。
血液型で蚊は好き嫌いを選ぶのは本当だったのですね。逆に乾燥肌の人は蚊にさされにくいようです。ですがこれも絶対に刺されないという訳ではありません。

 

蚊に刺されないようにするには?

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蚊アレルギー予防には、蚊に刺されないようにするという根本的な予防が必要です。

外出時もウェットシートを常備するなど、肌を清潔に保つ、クーラーよりも扇風機の近くにいる、柑橘系やハーブなど虫の嫌がる香りのスプレーを吹きかけておくなどが効果的です。

さらに二酸化炭素の排出を抑えるために、体をアルカリ性に保つのがいいそうです。

肉や魚などの動物性タンパクを好む人は酸性寄りの体になっていますので、野菜やきのこ類などを積極的に摂り、アルカリ性の体にすれば二酸化炭素の排出を少なくすることができるそうです。

 

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少々口うるさい旦那の旬太郎と、やんちゃな子供たちのお世話で毎日大忙し!…の合間に、用がなくてもamazonを開いて、ついついポチっちゃうのが日課。アラフォーに突入して先行き不安…、ついつい美容や健康系の買い物が増えているこの頃。そんな私の買い物ライフの一部は買い物レビュー のページで紹介しています。気になるアイテムがあればチェックしてみてくださいね♪