梅雨の時期になると増えるのがダニ。刺されるとかゆいし赤くなるし、ただでさえジメジメムシムシで不快なのに、ますます嫌になってしまいますね。
ということで今回は、ダニに刺された時の特徴や症状、また薬などその後の対策方法についてまとめました。
目次
人を刺すダニは2種類
一般家庭にいるダニの8割はチリダニやコナダニという人を刺さないタイプのダニで、残りの2割がツメダニまたはイエダニでこの2種は人や他の動物を刺す習性があります。
ツメダニ
触肢に大きな爪があることからツメダニと呼ばれています。その大きな爪でチリダニやコナダニの体を刺し、体液を吸うのです。
普段はチリダニ、コナダニしか攻撃しませんが、大量発生すると間違えて人を刺すこともあり、人に害を与えます。
畳やカーペット、結露しやすい家具の裏などによく生息しています。梅雨の高温多湿の時期は、ツメダニのエサとなるチリダニやコナダニが大量発生しやすく、それだけツメダニも増えるので注意が必要です。
イエダニ
ドブネズミ、ハツカネズミなどのネズミに寄生すして血を吸うダニ。イエダニに寄生されたネズミが家屋に侵入し、イエダニも家屋に棲みつくようになります。
ネズミがいなくなれば、寄生先を人に変えます。体は白く、肉眼でも確認できる大きさ。血を吸うとその体は真っ赤になります。
ダニ刺されの特徴は?
「ダニ刺されは、蚊やノミに刺された時とどう違うのか?」と疑問に思いませんか?
ダニに刺された時は以下の特徴があるので、その特徴に当てはまった場合はダニと考えてください。
服を着ていても刺される
ダニは鋭い爪や吸血器官は服の繊維を突き通します。一方、蚊はほとんどが肌が露出した部分しか刺しません(薄着の場合たまに服の上からも刺しますね)。また、ノミは足元から飛び跳ねる習性から、刺す場所は足元に集中しています。
脇、太ももの裏など肌の柔らかい場所が好き
ダニが好んで刺してくるのは、脇、太ももの裏、二の腕、お腹など柔らかい場所です。肌が柔らかい場所を重点的に刺されていたら、ダニの仕業と考えられます。
ただ他の場所は絶対に刺さないということはありませんし、子供は全身皮膚がまだ柔らかいので全体的に注意が必要になるでしょう。
梅雨の時期に刺される
ダニは高温多湿を好みます。日本では梅雨の時期がダニの大量発生の時期とも言えるでしょう。逆に高温多湿の6月から9月以外の時期は、ダニに刺される可能性はぐっと低くなります。
しかし雨が続く日、日当たりが悪い場所、家具の裏などにも注意を。布団の敷きっぱなしもダニを養殖しているようなものですので、布団は毎日片付けて敷いている場所を掃除します。
ダニに刺された時の症状は?
1cmから5mm程度の赤い腫れ
赤くぷっくりとした、1cmから5mmくらいの腫れができます。ちなみに蚊は肌と変わらない色の腫れ、ノミは血ぶくれ状態になります。
ダニに刺された跡に似ているのが南京虫(トコジラミ)。南京虫は赤い痕が2対になって残るのが特徴です。
かゆみが収まらない
ダニに刺されると、かなり激しいかゆみが1週間ほど続きます。とにかくかゆいので、掻きむしらないようにしましょう。
ノミも1週間近く、蚊は30分~1時間程度でかゆみは消えます。
ダニの種類によってかゆみが現れる時間には違いがある
ツメダニは刺されてから数時間から2日後にかゆみが襲ってきます。一方、イエダニは刺されてすぐにかゆみが。
ダニは病気を運ぶ?
ダニに刺されると、赤い腫れとかゆみ以外に注意喚起されているのが、感染症。感染症が恐ろしいのはマダニで、ツメダニとイエダニは心配いりません。
ウイルスを持つマダニに噛まれると、6日から12日ほどの潜伏期間を経て、高熱、下痢、吐き気、腹痛などの症状が現れます。最悪の場合は、死に至るケースもあるそうです。
マダニは4月から10月にかけての野外で噛まれる可能性があるので、アウトドア、野外活動時には注意が必要です。
刺された跡は消える?
ダニに刺されて赤く腫れてしまうのは、炎症を起こしている状態。掻きむしらなければ、数日で治りますが、なるべく早めに治したいのなら保湿しましょう。
スキンケア用の保湿剤で充分です。基本的に乾燥肌のスキンケアと同じ方法でケアしましょう。
跡を残さないためには、掻きむしらないようにすることが大切です。掻きむしれば、それだけ傷ができ治るどころか余計に肌が荒れてしまいます。
強烈なかゆみに襲われた時は、刺された部分を冷やしましょう。保冷剤や氷などを活用してください。
ダニ刺されに有効な薬
ダニに刺されて赤くなったり、かゆくなった時は、市販の虫刺されの薬が有効です。虫刺されの薬には抗ヒスタミン剤とステロイド外用薬の2種類があります。
- 抗ヒスタミン・・・炎症を止める
- ステロイド・・・かゆみを止める
抗ヒスタミン剤はかゆみの原因である炎症を抑え、ステロイドはかゆみを重点的に抑えてくれます。
ステロイドに抵抗ある人はまずは抗ヒスタミン剤から使ってください。ステロイドは化膿していたり、長期間の使用は大人でもおすすめしませんが、ダニの痒みを抑えるには適しています。
あとを残さない為には痒みを抑える事も重要なので、ステロイドを短期間上手に使い、早めに使って早めに治すというのもいいと思います。
市販で売られているムヒやウナコーワなどは、ステロイド剤と抗ヒスタミン剤の合剤です。
もう刺されたくない!ダニ予防グッズ
1.スプレー
キンチョー ダニがいなくなるスプレー
容量:300ml香り:ほのかなフローラルソープの香り
月に1回ほどスプレーするだけで簡単にダニを退治。畳の他、布団、枕、マットレス、布製のソファー、カーペットなど、布製品でダニが気になるというところに使えます。べたつかない速乾性。
ダニクリン 防ダニ対策スプレー
容量:250ml香り:無香料
寝具類やタタミ、カーペットにスプレーすると1ヶ月間効果が持続します。殺虫剤不使用で、小さいお子さんがいても安心。肌への刺激が少ない成分を使用。日本アトピー教会の推薦品でもあります。
アース製薬 ダニアース防ダニスプレー
容量:250mlダニやノミの駆除に。べたつかない速乾性で、布団やまくら、布製品全般につかえます。
2.ダニ捕り(ダニよけ)シート
日革研究所 ダニ捕りロボ特選セット
押し入れやカーペット、寝具周りなどに置くだけでダニ増殖抑制率100%!化学性殺虫剤不使用、ダニが好む天然由来物質でダニを捕獲しミイラ化させます。効果は3ヶ月で、家庭用ゴミとして処理。中身は詰め替え式。
トプラン ダニ捕りシートDX
1枚でタタミ3畳分、開封後約3ヶ月の効果があります。特殊な誘引剤によって誘われたダニがシートの粘着剤にくっついて死滅。置くだけでダニを捕獲し、効果が切れたころに家庭用のゴミでそのまま捨てられるので簡単。
アース製薬 ダニバリア ダニよけシート
押入れの他、タタミやカーペットの下、布団やベッドの下に敷くだけ。ダニの嫌がる天然由来の成分がダニをよせつけない。効果も6ヶ月と長いのでうれしいです。
3.布団クリーナー
アイリスオーヤマ 超吸引 布団クリーナー
パワフルなのに業界最軽量の1.6kg。使い勝手が良く、自立式で省スペースで収納可能な人気の布団クリーナー。ダニやちりの量がランプで分かる、ダニちりセンサー搭載。ダストカップは水洗できるので、お手入れも簡単で清潔です。
アイリスオーヤマ コードレス 布団クリーナー
コードレスタイプなので、布団だけでなく、洋服や車内のクリーナーも可能に。急速充電で布団5枚分(約20分使用可)を掃除できます。UV照射で99%除菌しながら、ハウスダストも除去します。
ダイソン コードレス 布団クリーナー V6 Mattress HH08COM
吸引力重視ならやはりダイソン。コードレスながら驚きのパワーで、微細粒子を99.97%以上捕集します。