布団や枕、畳にはチリダニと呼ばれるダニを初めとする数種類のダニが32万匹も生息していると言われています。布団にはダニはつきものと思いますが、そうやって聞くと心穏やかではありません。
ダニは噛まれると我慢できない痒みを起こすだけではなく、死骸やフンでもアレルギーを起こしたりする大変厄介な生き物です。
最近は、家庭でできる布団ダニ対策として布団乾燥機を活用する人が増えているようです。布団乾燥機も年々改良され、とってもコンパクトで価格帯も下がっています。
今回はダニ駆除のためのポイントの他、おすすめの布団乾燥機をいくつかご紹介します。
目次
ダニを駆除するにはダニを知ることから!
・チリダニ
日本の家屋内で一番多く生息しているダニ。布団、畳、カーペット、ぬいぐるみなどに潜んでいます。寿命は100日ほど。メスは1日に2から3個の卵を産み、その卵は4週間で成虫になります。
人や動物のフケやアカをエサにし、高温多湿の環境を好むことから日本での室内がチリダニにとって最高の環境であることが伺えますね。チリダニは噛むことはありませんが、生体、死骸やフンまでもがアレルゲンとなります。これらを吸い込むことによって、鼻炎や喘息になることも。
・ツメダニ
畳やじゅうたんに生息しています。大きな爪と針を持ち、他のダニや人や動物の皮膚を爪ではさんで針で体液を吸います。
特に背中やおしりなど、柔らかい皮膚がある場所で被害が及びます。刺されると赤い湿疹ができ、後が残ります。
・コナダニ
畳、食料品、カビを好むダニ。梅雨から梅雨明けのジメジメした時期に大量発生し、秋ごろになると人を噛むこともあります。
・ヒゼンダニ
別名カイセンダニ。その名の通り、このダニに寄生されると疥癬という皮膚病にかかります。人の体温が最も活動しやすく、逆に16℃以下になると動けなくなるという特徴があります。
手のひら手首、足などの角層に疥癬トンネルを作って潜んでいます。疥癬になっている人が使った寝具を良く洗わずに他の人が使い、感染するケースもあります。
人気のおすすめ布団乾燥機
アイリスオーヤマ カラリエ FK−C1−P/FK−C1−WP
参考価格:8,200円
本体重量:1.7kg
カラー:ピンク/パールホワイト
マットがなく、ホースを伸ばして布団に差し込んで50℃以上の熱を出します。価格の安さとコンパクトさも魅力。
日立 布団乾燥機アッとドライHFK-VH700
参考価格:10,390円
本体重量:4.1kg
カラー:シャンパンゴールド/ピンクゴールド
マットなし。ホース類は本体に収納されているスッキリデザイン。布団乾燥機アタッチメントが隅々まで布団を温め、ダニ退治と共にふんわりと仕上げてくれます。
象印 ふとん乾燥機スマートドライRF-AB20-CA
象印 マット・ホース不要布団乾燥機 RF-AB20-CA
参考価格:12,500円
本体重量:4.1kg
カラー:ホワイト
マットもホースもなく、面倒なコースもなく簡単にセットして布団を乾燥させます。布団乾燥機はダニ退治だけではなく、布団を温める、衣類やシューズを乾かすなどでも大活躍ですね。
まだまだあった?ダニ退治法
布団乾燥機をまだ買っていない、布団乾燥機だけでは不安という人のために、ダニへ追い打ちをかける方法があります。
スチームアイロン
100℃以上の高温になるスチームアイロンなら、ダニ退治もより効果的。
- 布団を干す
- 1時間ほど暗い部屋に布団を安置する(暗い方がダニが布団の表面へ行く)
- アイロンを最高温度に設定する
- 水をよく絞ったタオルを当てながらスチームアイロンをかける
- 掃除機をかける
車で?
炎天下の車内は70℃以上になります。子供を入れるのはマズいですが、布団ならダニが殲滅します。60℃以上なら一瞬ですので楽々ですね。最後に掃除機をかけるのを忘れずに。
布団乾燥機はダニ退治に効果はあるのか?
ダニを死滅させる方法は
- 50℃で20から30分程度加熱する
- 60℃以上で数秒加熱する
実は天日干しは、ダニ生命力が強くまた布団の繊維の奥に潜り込むため、死滅とまではいきません。また夏場はまだ良いのですが、冬はさらに気温が下がるので、ダニに効果的な温度にまでなりにくいのです。
それでもダニを減らすことはできるので、やらないよりはマシだとは思います。ですが衛生面を考えると、さらに多くのダニを退治したいですよね。
そこで人気なのが布団乾燥機です。梅雨時期の湿気対策や布団が干せないマンションには欠かせない存在になっているこの布団乾燥機ですが、その効果に疑問の声が上がっています。
では、布団乾燥機はダニ駆除に本当に効果があるのでしょうか?
結論からいうと、使い方次第といえます。布団乾燥機を使ってダニ対策をする場合は、次の3つのポイントをおさえておきましょう。
布団ダニ駆除の為の3つのポイント
1.布団乾燥機を使う時のコツ
布団乾燥機は本体とノズル、それから乾燥マットがセットになっているかと思われます。最近の布団乾燥機には乾燥マットがない物が増えていますね。布団乾燥機のノズルをセットしてスイッチを押せば、ダニが死滅する50℃の熱風が出てくるかと思われます。
しかしそれだけでは熱風が布団全部に行き渡らないこともありますので、布団を折りたたんで使う、乾燥マットがあれば布団に挟んで熱を逃がさないようにするなどの工夫が必要です。時間は1時間から1時間半程度必要です。
2.仕上げが肝心
先述しました通り、ダニは単に死滅させただけ終わりではなく、死骸やフンもアレルゲンとなりますので、掃除機で吸い込みましょう。
3.一年に一度は水洗いを!
日頃のダニ対策に布団乾燥機+掃除機というのは最強の組み合わせですが、それだけでダニやダニの死骸などをすべて駆除するというのは難しいでしょう。
半年に1回位が理想ですが、最低でも1年に1回は布団を丸洗いをすることで、ダニを最小限に減らすことができるはずです。
家の洗濯機では難しいでしょうが、コインランドリーでは布団の丸洗いと乾燥が可能な場所もあります。一番簡単なのはクリーニングの布団丸洗いに出すことですね。