アロンアルファ、日本国内では接着剤の代名詞でもありますね。ほとんどの物質を、しかも少量でくっつけることができるので、アメリカでは「クレイジーな接着剤」と呼ばれ「Krazy Gure」という商品名になったほど。
これほど頼もしい接着剤は、一家に1本あれば便利ですが、間違えて接着してしまえば大変です。特に指など人体がくっついてしまったら…もし手についてしまったら、どうすれば良いのでしょうか?
ということで、今回は知ておくと役立つ接着剤を使う時の注意点や、もしついてしまった時の落とし方についてまとめました。
目次
【1.予防編】アロンアルファが手につかない為に
手袋、または指サック(フィンガーキャップ)を付けて作業
指サックや手袋は現在薄型で高性能な物が販売されていますね。値段も安いので使い捨ても可能です。
細かい作業ではない場合は、100円ショップで売っているビニール手袋でもいいかと思います。
作業前にハンドクリームを塗る
ハンドクリームはアロンアルファを使う前に塗っておくと、接着剤がくっつきにくくなるようです。べたつかずなおかつお肌に優しいものがいいですね。
その他、大物の接着に取り掛かる時などは、エプロンや、作業着などで服もガードしておきましょう。
【2.やっちゃった編】手にくっついてしまった時の対処法
「接着面を切り離す」は絶対に×
アロンアルファがくっついた部分のつなぎ目を刃物で切り離す。冗談かと思いきや、実践した人結構いるようなので驚きです。
刃物を使って切り離すのは大怪我をしますので、絶対にやらないでください。
病院に行くべき?
目に付いた場合や体内に入った場合などは即刻行くべきですが、手や指に付いた位なら病院に行く必要はないでしょう。
手や指にアロンアルファがくっついても、まずは落ち着いて、適切な方法で除去しましょう。
【3.奮闘編】手や指にくっついた時の剥がし方
アロンアルファのトラブルで一番多いのが、人体に接着剤がくっついてしまうケース。特にアロンアルファを扱う手や指に飛び散った接着剤がくっついてしまうケースが多いようです。
手や指と(工作物などの)物についてしまったケース、それから指と指がくっついてしまったケースなども考えられますね。強力な接着力は、人体に対しても有効です。無理に剥がそうとすると皮膚まで剥がれてしまい、怪我をしてしまうおそれがあります。
もし指にアロンアルファがピッタリとくっついてしまっても慌てず、以下の事を試してみてください。
お湯で剥がす
もしアロンアルファが指にくっついてしまった時は、40℃くらいのお湯に浸し、ゆっくりと揉むようにして接着剤を取り除きます。40℃以上の方が効果が出やすいのですが、火傷の心配があるので、40から42℃に抑えておきましょう。
洗い桶のような容器にお湯を溜めても、蛇口から直接指を浸しても問題ありません。指同士がくっついた場合も指を揉むようにすれば、指からの汗で剥がれるようになります。
除光液で剥がす
このようなマニキュアの除光液(リムーバー)で、アロンアルファを剥がすことができます。
使い方
除光液をコットンなど布に染み込ませ、アロンアルファがくっついた部分に当てて除光液を染み込ませてゆっくりと溶かします。
除光液の成分であるアセトンという有機溶剤がアロンアルファの主成分のシアノアクリレートを溶かす性質があります。
ただ、この方法は血で血を洗うが如く、化学物質を化学物質で洗う方法です。
化学物質ですので、お肌には決して優しくありません。お肌が弱い方は、例えアロンアルファが取れても肌荒れの危険性がありますので要注意です。
心配な方は、まず体の目立たない部分でパッチテストを行ってから使う事をおすすめします。
アロンアルファ専用のはがし液で剥がす
売り場では、大抵アロンアルファの近くにアロンアルファ専用はがし液が置いてあります。価格もそれほど高くないので、アロンアルファ購入時に、念のため一緒に買っておいてもいいかもしれませんね。
使い方
指と接着した部分にアロンアルファはがし液を塗り、2から3分ほど待ってからガーゼなどで優しく拭き取ります。揉むようにしてはがすのも良いそうです。
アロンアルファのはがし液は純正品から100円ショップなど様々なものがあります。強力なアロンアルファを剥がすとあって、どれも強めの溶剤のようです。
剥がす素材によっては、アロンアルファが取れても変形してしまうものもあります。
また、そんな強い化学物質ですから、当然お肌に良いとは言えません。除光液同様、肌荒れの心配があります。また目に入らないように保護メガネをするなどをして充分に注意して使用しましょう。
アロンアルファが取れた後は、優しくお湯で洗い、乳液や保湿剤などでケアしましょう。
自然に任せる
皮膚は2、3日すると新陳代謝で新しい皮膚が生成されます。そうするとアロンアルファが付着した古い皮膚は浮いて自然に剥がれ落ちてしまいます。
それまでガサガサしたり違和感があったりしますが、無理に剥がしたり化学薬品で落とすよりは皮膚に負担がかからない方法と言えます。