スーパーのハチミツ売り場に行くと、ほとんどが外国産であることに驚きます。国産ハチミツと外国産ハチミツはどう違うのでしょう。
外国産ハチミツは国産に比べて価格も安いため、つい手が出やすいのですが安全性は気になるところです。
特に中国産は安価で販売されていますが、中国の食品に関しては危険というイメージもあり、できれば避けたいという人も多いのではないでしょうか。
そんな風に感じている方の為に、中国産以外でおいしくて安全と言われる外国産ハチミツを調べました!
目次
中国産のハチミツって本当に大丈夫なの?危険or安全?
日本に流通しているハチミツのほとんどを占めている中国産ハチミツ。価格の安さから、つい手が伸びてしまうという人も多いはず。
ですが、最近では「中国産」と聞くと、ハチミツ以外でも特に食品は手が出し辛い状況になってきいる人も多いのではないでしょうか。
中国産の野菜は発がん性物質を含んだ農薬を多く使用しており、食用油に至っては下水から抽出して製造されたものが中国国内でも問題となっていますよね。
近年では、PM2.5による環境汚染も深刻化しており、それらの影響を受けた花々から蜜を採取した中国産ハチミツにどのような影響があるのかは安易に想像できるでしょう。
また他の国のハチミツより薬品臭い、また味も美味しくないという意見も多いことから、万が一何かの悪影響があった時のためにも、中国産のハチミツは避けたいところです。
外国産と国産ハチミツの違いって?
国産ハチミツと外国産ハチミツを食べ比べてみた時に、外国産のハチミツの方が味が濃く感じた人が多いのではないでしょうか。
国産と外国産のハチミツの大きな違いは、水分量だそうです。
国産ハチミツ
国産ハチミツの養蜂方法は、蜂の巣箱を養蜂家それぞれのコースで九州から北海道へ移動し、その場所場所のハチミツを巣箱に溜まったら採取するを繰り返します。しかし、移動するためには数に限りのある巣箱のみを持ち運ぶことになります。
蜂は巣箱のスペースが狭くなり蜜を溜められない状態になると、女王蜂とその他の蜂を連れて移動してしまう「分蜂熱」を起こすことがあり、この分蜂熱を起こさないために、ミツブタが閉じてしまう前にハチミツを回収するそうです。
こうして早くに回収したハチミツは水分量が多く、蜜が熟していないという事です。
外国産ハチミツ
対して、外国産ハチミツの養蜂方法は定置養蜂と言い、一定の場所で巣箱が蜜で一杯になったら採取していくという方法です。国産の養蜂方法と異なり、いくらでも巣箱を交換することができるので、完熟したハチミツを作ることができるそうです。
そのため、外国産のハチミツは味が濃いんですね。
外国産ハチミツって本当に安全なの?
日本が外国産ハチミツを輸入する際には、100gあたり水分量が20%以下という規定があるそうです。その他にもショ糖などの配分量も細かな規定があり、全てクリアしたものだけが国内に輸入されます。
そして、輸入されたハチミツの多くは約80度もの高温で加熱され、瓶詰めされます。加熱することで外国産特有のクセもまろやかになり、ハチミツに含まれる細菌や微生物を死滅させるので安全性も高いと言えます。
しかしその一方で、加熱することによりハチミツが持つ本来の栄養価は失われてしまうという見解もあります。
健康志向が高まる日本で、上白糖などの変わりにハチミツを使用する人が多くなっている昨今、健康のために栄養価の高いハチミツを求めるなら、高値ですが国産のハチミツを選ぶべきかもしれません。
中国産以外で外国産ハチミツを選ぶなら・・・人気の産地は?
「中国産以外を選びたい・・・、でも毎日食べるとなると純国産は高すぎる!」
そんな方は中国以外の外国産ハチミツを選んでみてはどうでしょうか?
とはいっても外国産のハチミツと言ってもその生産地や種類は多く、選ぶのが大変!そこで、人気の産地とハチミツの種類を調べてみました。
ハンガリー産(アカシアハチミツ)
ヨーロッパの中央に位置しているハンガリーは、アカシアハチミツで有名な生産地です。このアカシアハチミツは、採取される国や地域にとって味が大きく異なるそうです。
ハンガリー産のアカシアハチミツは、味が濃いだけでなく、甘味も強いのが特徴。強い甘さはクセではなく、花の香りが爽やかで上品な味わいですので、美味しく食べることができるでしょう。
メキシコ産(オレンジハチミツ)
オレンジの一大産地として有名なメキシコは、オレンジハチミツで有名な生産地です。オレンジと名の付くことから、フルーティーで味わいあるハチミツなのが特徴。
パンケーキなどの上にかける以外に、鶏肉の臭み消しなどにも使用することができます。
ニュージーランド産(クローバーハチミツ)
ニュージーランド産のはちみつは、コクがあってまろやかな味わいが特徴。クローバーの草原で採取され、あっさりとしたコクのある味わいを楽しむことができます。
パンなどの上にかけるのも良いですが、ヨーグルトや紅茶にとても合うハチミツです。
アルゼンチン産(百花ハチミツ)
今も手つかずの自然が多く残るといわれているアルゼンチン。百花ハチミツとは、字の通り百の花々から摂れた蜜という意味ですね。
いくつもの花の蜜が混ざり合った百花ハチミツは香りも豊かで、恵まれた自然環境の中で摂れるハチミツはコクがあり濃厚な味わいが特徴。
ヨーグルトやパンなどにも合いますし、お料理に使うと一味違うコクが。コスパがよく、オールマイティーに使えるので人気も高いです。
まとめ
スーパーに陳列されているハチミツの多くは外国産です。
中国産の食品に関しては心配が残るのころではありますが、輸入された多くの外国産ハチミツは、加熱処理されるため安全性に問題はないという事が今回わかりました。
ですがハチミツの栄養価を最大限に求めるなら(加熱されると栄養価が失われることから)、国産ハチミツを選ぶ方がいいでしょう。
国産にはなかなか手が出ないけど中国産は避けたい!と思っている方におすすめな外国産ハチミツは以下のとおり。
- ハンガリー産 アカシアハチミツ
- メキシコ産 オレンジハチミツ
- ニュージーランド産 クローバーハチミツ
- アルゼンチン産 百花ハチミツ
これらのハチミツはあまりクセがなく、日本人でも美味しく食べることができると評判です。