2011年3月11日に東日本大震災が発生し、私達に強烈に食糧備蓄の大切さを物語りました。
災害発生から3日間である72時間は、生命の境界線。72時間を経過すると、生存率がグッと下がってしまうでしょう。
そのため、最低でも食料は3日分各家庭で用意するようにと、農林水産省からも呼びかけています。
そうはいっても、だいたいの人が「まず何から用意すればいいの?」という疑問から始まることでしょう。そうして最初の出だしで躓いてしまい、「今日じゃなくてもいいか」となかなか手を付けてない人も多いのではないでしょうか。
ということで今回は、
災害時に必要な食料や水などの非常食はどうやって備蓄すれば良いのか?
どんな非常食がどのくらい必要なのか?
などについて、各家庭でできる食料備蓄の方法について調べてみました。
まず災害時に必要なものは最低限の食料
私達は日ごろ、必要な時に必要な分の食料をスーパーなどで購入します。必要な時に調理し、食料が無くなれば再度買いに行きます。
しかし、災害が私達の身に降りかかった場合、火などを利用して食事を用意するのが難しくなります。
運の悪い事に、家の中に食料となるものが無い状況だと、災害時の生存率がグッと下がってしまうということになりかねません。
そこで、いつ降りかかるか分からない災害時のために、私達が日常的に備蓄しておきたい食料や水・非常食などの食料の備蓄の仕方をまとめました。
備蓄の基本は「ローリングストック法」
非常食や長期間保存が可能な水などは、値段が高価な上に賞味期限を気にしなければいけませんよね。
「ローリングストック法」とは、日常の中に食料備蓄を取り込み、普段から少し多めに食料や水・加工品を購入し、使ったら使った分だけ新たに買い足す方法です。
ローリングストック法を行なうことで、常に必要な量の食料や水・非常食を備蓄しておきながらも、日常的に使用することができるので、賞味期限を切らすことがありません。
食材だけでなく日用品も備蓄する
ローリングストック法は水や非常食などの食料備蓄だけでなく、生活に欠かせない日用品にも応用することができます。
例えば、調理に必要なガスコンロとガスボンベ。
手や体を清潔に保つウェットティッシュや消毒液。
乾電池や使い捨てカイロ・ラップなどなど
災害時を想定して最低限必要な物は日常的に備蓄し、使ったら買い足すようにしておくと安心です。
災害時に備蓄しておきたい水や食料などの非常食とは
1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災では、水の復旧に42日かかったと記録されています。
今後予想される首都直下型地震などの災害で、各事業所想定している復旧目標が30日。途中、自衛隊などの支援で水や食料が支給されますが、いつになるかは全くの未知です。
最低でも3日分の食料や水などの非常食を用意するべきすが、できることなら1週間分用意しておくとより安心です。
では、どのような物が非常食として最適なのでしょうか?
ミネラルウォーター
大人1人が1日に必要な飲料水は3リットルと言われています。
3リットル×3日分で、一人分最低でも9リットル。2リットルのペットボトルだと、4~5本あると安心ですね。
市販のミネラルウォーターは賞味期限が2~3年と長いので、日常的にミネラルウォーターを使用・備蓄するようにし、使ったら使った分だけ買い足すというようにすると良いでしょう。
レトルト米・缶パン・乾麺
災害時は水がとても貴重となります。レトルトのおかゆや、お湯を注ぐだけで食べられるアルファ米、無洗米などは水を多くは使わずに食べる事ができるものがおすすめです。
また、缶パンや乾麺・インスタントカップめんなども主食となるため、備蓄しておくと安心ですね。
缶詰やレトルト食品
缶詰やカレー・親子丼などのレトルト食品は、災害時にとても重宝するでしょう。小さなお子さんの居る家庭では、子供用のレトルト食品も同様に用意しておくと安心ですね!
最近では、非常食用の賞味期限が長い(3~5年)レトルト食品や缶詰パンなども用意されているので、併せて備蓄しておくと安心です。
チョコレートやアメなど高カロリーのもの
甘い物は血糖値を上げてくれる以外にエネルギーになりやすいので、非常食には欠かせません。
また、甘い物は不安を取り除いてくれる効果もあるといいます。
ミルク配合の甘い板チョコや、アメ・一口サイズのようかんや缶詰のフルーツなどを用意しておきましょう。
カセットコンロとガスボンベは強い味方に
災害時は、インフラが全て停止します。当然、電気ポットもガスも使用できないので、お湯を沸かしたり食料を温めることが困難になります。
そんな時に大活躍するのが、ご家庭で鍋や焼肉をする時に大活躍するガスコンロとガスボンベです。
ガスや電気が停止した災害時、ガスコンロとボンベさえあればお湯を沸かしてカップ麺を食べたり、食料を加熱することができます。
まとめ
災害時は、72時間が生命の境界線となります。
最低でも3日分の食料や水などの非常食を人数分用意し、使ったらその分買い足す「ローリングストック法」で備蓄していきましょう。
災害時に備蓄しておきたい非常食は、火や水をなるべく使わずに食べられる物が最適です。
- ミネラルウォーターなど水
- 無洗米や乾麺/缶パンなど主食になるもの
- レトルト食品や缶詰
- 甘い物
これらの食料以外にも、調理に必要なガスボンベや家庭用ガスコンロも同様に備蓄しておくと、より安心です。
いつ起こるか想定できない災害。
万が一に備えて食料や水だけでも備蓄しておくだけで、生存率を上げることができます。日常的に備蓄を始めていくようにしましょう。