夏場になると悩まされる蚊。屋外はもちろんのこと、いつの間にか屋内に入ってきて、気付かぬうちに刺されたり…。痒みってなかなか我慢できないので辛いですよね。
そんな中でも、周りの人は蚊に刺されてないのに自分だけいくつも刺されるという方、実は他の人よりも蚊に刺されやすい体質かもしれません。
蚊が好む血液型もあるという話や、ストレスに関係があるという話など、様々な説がありますがですが、本当なのでしょうか?
ということで、今回は蚊に刺されやすい人の特徴について調べてみました。
考えられる7つの特徴
蚊は動物から排出される二酸化炭素と体温を感じ取って目的を探します。また蚊にとって好む匂いやその匂いを発している生物に寄って行くそうです。さらに蚊が好む環境にいれば、格好の標的になる訳ですね。
つまり蚊は視覚と嗅覚、二酸化炭素、湿度、温度などを感知する高度なセンサーを持っている虫ということなのです。そういった理由から、刺されやすい人の特徴が分かってきます。
1.体温が高い人
また赤ちゃんや小さな子どもも、平熱が高めなので蚊の標的になりやすいです。成人女性も、成人男性に比べて体温が高い傾向にあるので、蚊にさされやすいと言われていますね。
2.汗や足の臭い
3.お酒を飲んでいる
4.化粧品を付けている
5.妊婦さん
6.太っている人
7.黒い肌、黒い服を着ている
血液型も関係していた!?
蚊には好む血液型があるのという話を聞いたことがありませんか?迷信だと思っている方も多いと思いますが、実は本当らしいのです。
蚊が好きな血液型は、ズバリO型。
1972年に蚊の腸内にある血液の型を調べたところ、O型、B型、AB型、A型の順に数が多かったそうです。O型は世界で最も多い血液型でもありますから、蚊が一番多く吸っているのも不思議ではありません。
それだけではなく、O型に含まれる成分(血液型物質)は、花の蜜に似ているのだとか。ですが蚊はどこでO型の血を見つけるのでしょうか。
実は血液型物質は、血液以外にも汗や唾液にも含まれており、汗から発せられる血液型物質でO型の好ましい味かそうでないかを見分けるのだとか。
だからと言って、他の血液型の人も安心してはいけません。蚊が好む要素は他にも様々にあり、それらが複合して蚊を寄せ付けています。
足の常在菌が蚊を惹きつける!?
足の臭いで蚊を引き寄せると先述しましたが、実は臭いの他にもう1つ、常在菌がカギだったのです。
この発見をしたのは京都に住む高校生。妹がやたらと蚊に刺されるのを不思議に思い調べていくうちに、妹の脱いだ靴下に蚊が盛んに血を吸おうとしているのを発見。そこで妹の足の常在菌を培養したところ、多様な常在菌がいたとか。
つまり足の常在菌が多様性に富んでいる人ほど、蚊に刺されやすいのです。この原因は臭いとは別に、常在菌が発する化学成分などが蚊を寄せ付けているのではないか?と言われています。
常在菌の多様性を肉眼で知ることはまず不可能ですね。蚊に刺されやすい、と思った人は足首から足の裏までをアルコールなどで拭いてみましょう。
発見した高校生の妹は、足をアルコールで拭いただけで、普段の1/3程度しか蚊に刺されなかったそうです。
ストレスがたまると蚊は…
ストレスと蚊は大きな関係があるようです。ストレスがたまった人に蚊は寄り付かないという説があります。
ストレスをためると、人の血液に不純物が混ざります。さらに汗や二酸化炭素にもストレス由来の不純物が混ざり、それを感知し蚊は遠ざかるそうです。
しかしこれで蚊に刺されにくい体になっても嬉しくはありませんね。逆に蚊に刺されるのは、心の健康のバロメーターとも言えるでしょう。