「完全無欠コーヒー」ってご存知ですか?ある本をきっかけに話題となったコーヒーの作り方のことなんですが、「バターコーヒー」とも言われ、海外セレブのダイエット方法としても注目されました。
完全無欠コーヒーを作るためには、良質なコーヒー豆が必要ということで、普段インスタント派の人なんかは、ちょっとめんどくさいなとあきらめた方もいるのではないでしょうか。(実は私がそうなので・・・(笑))
ですが実は、インスタントコーヒーでも種類によっては完全無欠コーヒーが作れるんだとか。
ということで今回は、完全無欠コーヒー(バターコーヒー)で期待できる驚きの効果やその作り方、また、完全無欠コーヒーにおすすめの良質なインスタントコーヒーについてまとめました。
完全無欠コーヒーって一体なに?
完全無欠コーヒーとは、コーヒー1杯で1食で必要な栄養素とカロリーを得ながらも、食欲を抑え、かつ頭もスッキリとさせる効果があると言われるコーヒーです。
ホットコーヒーに特別な無塩バターとMCTオイルを適量入れるので「バターコーヒー」という名前でも知られています。
- 特別な無塩バターとは・・・特別な無塩バターは、牧草で育てた牛から作られた「グラスフェッドバター」を使います。グラスフェッドバターは不飽和脂肪酸が多く含まれ、コレステロールや中性脂肪を減少する働きがあるそうです。また、必須脂肪酸やビタミン群、ミネラルなども豊富に含まれています。
- MCTオイルとは・・・別名「中鎖脂肪酸油」、タンパク質はゼロで吸収率が良くエネルギーになりやすいという特徴があります。色もにおいもないので、様々な料理に使いやすいオイル。
完全無欠コーヒーを発案したのは、IT界の寵児と呼ばれたプログラマーのデイブ・アスプリー氏。アスプリーは、専門家と「自分が食べた物が体にどう影響を及ぼすか」を長年研究し、その末に「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」を出版しました。
その中で特に注目されているメニューのがこの「完全無欠コーヒー」なのです。
完全無欠コーヒーを飲めば、適度な満腹感を得られ、余計に食べることをしなくなるのだとか。このためダイエットにも効果が見られ、デイブ・アスプリー氏自身も140kgから90kg(アスプリー氏の身長は193cm、BMI上では標準体重)まで体重を落とし、10年以上体重をキープしているそうです。
アスプリー氏の他にもバレエダンサーやトップモデルなど、体型や体重に人一倍気を遣わないといけない人達からも支持されています。またテニス界のトッププレイヤー、ノバク・ジョコビッチ選手の著書「ジョコビッチの生まれ変わる食事」でも、このことが紹介されています。
完全無欠コーヒーはの魅力は、コーヒーカップたった1杯でとんでもない効力をもたらしてれるというところです。一言で言えば、良質の油(不飽和脂肪酸、中鎖脂肪酸)とコーヒー(カフェインやポリフェノール)のいいところを一つにまとめた効果が期待できるのです。
完全無欠コーヒーのすごい効果とは?
・ダイエット効果
完全無欠コーヒーが注目されたのは、まさに痩せる効果ですね。
朝食代わりに飲むだけで1日に約0.5kg体重が減るとも言われています。朝食の摂取カロリーは約540kcalが理想とされています(成人女性の1日の必要カロリー1800kcalで計算した場合)。
完全無欠コーヒーのカロリーは、バターとMCTオイルそれぞれ大さじ1杯入れて計算すると、およそ257kcal。朝食のカロリーの半分強で済む訳です。朝食のカロリーは午前中にほぼ消化されるから、たくさん食べてもOKと思う人もいるでしょうが、やはりカロリーは少ない方が良いですね。
これだと、普通の置き換えダイエットなどとそう変わりはないと思うのですが、完全無欠コーヒーの場合はその腹持ちの良さがすごいんだとか。にわかには信じがたいですが、およそ6時間空腹を感じなくなるらしいのです。
また体がグルコース(糖質)の代わりに脂質をエネルギーとする状態、すなわちケトーシス状態になっているので、体内の脂肪も積極的に燃焼することで、ダイエットにはうってつけの飲み物ということなんですね。
・脳の活性化
朝ご飯を食べると、眠くなって仕事ができないから朝食を抜いているという人がいますね。そういう人は、朝食で摂った炭水化物が血糖値を急激に上昇してしまい、体内でインシュリンを分泌することよって低血糖症状になっているからだと思われます。
完全無欠コーヒーには炭水化物は一切含まれていないので、血糖値は変化しません。炭水化物を抜くと頭がボーっとするのでは?と心配に思う方もいるでしょうが、MCTオイルには大量のケトン体とエネルギーが含まれているので、急なエネルギー切れ状態は起こらないそうななんです。
血糖値も上がらない、プラスしてコーヒーに含まれるカフェインが脳を活性化させてくれるということです。
・腸内環境の活性化
コーヒーにはポリフェノールが豊富に含まれているのを知っていましたか?
腸内の善玉菌を活性化させるポリフェノールの含有量は、実はチョコレートや赤ワインよりも多いのだそうです。
完全無欠コーヒーで必要なものは?
完全無欠コーヒーを作るには、普段のコーヒーに、家にあるバターや油を入れるだけでOK…ではありません!
材料や分量もきちんとこだわり、正しい飲み方をしなければ、効果が現れないのでご注意を。
とりあえず、公式の作り方動画を載せてみましたが、英語だしなんだかよく分かりません(笑)
とにかく、こちらで紹介されているものは、日本では簡単に購入できないですが、代用は可能です。公式本で紹介されている食品が、下記の3つになります。
①有機JAS認定コーヒー
出典:農林水産省Webサイト「JAS規格について」(http://www.maff.go.jp/j/jas/jas_kikaku/)
オーガニック有機コーヒーには農林水産省が認定した「有機JAS認定」の上記のマークが表記されています。
豆や粉、ドリップ、インスタントと種類がありますが、それはお好みで。豆を挽くとこからというこだわりがある人もいるでしょうし、毎朝そんな時間はないという人はドリップやインスタントが簡単に作れるのでいいと思います。
有機JAS認定コーヒーという条件を満たせれば、どれを選んでもいいという事ですね。
認定はかなりハードルが高く、安全性は確かだといわれて、アスプリー氏も有機JAS認定を信頼しています。
コーヒーはカビが発生しやすく、安いコーヒーほどカビの汚染度は高い傾向にあります。ひどい物だと50%がカビに汚染されていることも。カビに汚染されたコーヒー豆でコーヒーを飲むと、カビから発せられる人体への有害物質、いわゆる「カビ毒」が体に不調を及ぼします。オーガニック有機コーヒーはその点でもいいということです。
※インスタントの有機コーヒーはもう少し下で紹介しています。
②グラスフェッド無塩バター 大さじ2から1
一般なバターではなくなぜグラスフェッドバターなのか。
それは一般なバターでは飽和脂肪酸が主成分なのに対して、グラスフェッドバターは不飽和脂肪酸が主成分だからです。
飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸では、健康への影響は真逆。さらに人体に必要な栄養素も豊富に含まれているので、完全無欠コーヒーには欠かせない食材なのです。
我が家でも愛用のこの業務用グラスフェッドバター。切り分けや保存については下記の記事で詳しくまとめています。
③MCTオイル 大さじ2から1
ケトン体ダイエットでも注目されているMCTオイル。
MCTオイルから得たエネルギーはすぐに体や脳を動かすエネルギーとなり、体内に蓄積されることはありません。色やにおいもないのでコーヒーに入れてもおいしく飲めます。
インスタントで作るなら!おすすめのオーガニック有機コーヒー!
完全無欠コーヒーはインスタントコーヒーでも可能です。
オーガニック有機インスタントコーヒーなら、豆を挽く、ドリップするという手間もなく、コーヒーメーカーのない人でも手軽に完全無欠コーヒーを作ることができます。
・MOUNT HAGEN(マウントハーゲン) オーガニックコーヒー
パプアニューギニアで作られた高知栽培アラビカ種コーヒー豆を100%使用。伝統的な有機栽培で手摘みで収穫されています。芳醇な苦味と酸味はインスタントと思えないほど。
・ビオピュール オーガニックコーヒー
エチオピア産の有機コーヒー。有機コーヒー特有の香ばしさとおいしさが評判です。
・UCCザ・ブレンド 有機栽培珈琲リッチ
コロンビア三アラビカ種コーヒーのみを使用。酸味と苦味が抑えられ、飲みやすいと評判です。
・オーガニックマウンテン 有機インスタントコーヒー
コロンビアの北部サン・マルタ山脈で栽培され、上質なコクと酸味が特徴。
完全無欠コーヒーの作り方レシピ
- コーヒー1杯分をドリップ(インスタントの場合はスプーン2杯~4杯お好みで)
- グラスフェッドバター(大さじ1~2)とMCTオイル(大さじ1~2)を入れる
- シェーカーでバターとオイルを完全に混ぜて溶かす
※デイブ・アスプリー氏のレシピではバター、オイルともに大さじ2とありますが、日本人の体には多いとの指摘も。油の大量摂取が不安な方は、大さじ1程度などの調整をしましょう。
バターとオイルをしっかり混ぜて溶かすのがポイント!しっかり溶かして混ぜ合わせる事で、脂肪をエネルギー源にするという働きを助けるそうです。
ブレンダーを使うとしっかり撹拌されるので確実です。ない場合は、タンブラーを使って振り混ぜるという方法でもいいでしょう。
しっかり混ぜて溶かすためのに・・・下記の記事もご参考に!