しゃっくりが止まらない!そんな時はどうしてますか?
ほおっておくといつの間にか止まってたという場合はあるものの、決していい気分ではないので、少しでも早く止めたいと思う人がほとんどでしょう。
実はしゃっくりには種類があって、その中には病気の可能性が考えられることもあるんだとか…?!
そこで今回は、しゃっくりの原因や、止まらないしゃっくりを効果的に止める方法をまとめました。
目次
しゃっくりの3つの種類とその原因
しゃっくり(吃逆 きつぎゃく)は、横隔膜という胸とお腹の間にある膜がけいれん、または硬直することで起きる現象だけではありません。
しゃっくりには大きく分けて
- 横隔膜性しゃっくり
- 中枢性しゃっくり
- 末梢性しゃっくり
の3種類に分けられます。これらのしゃっくりの原因は何なのでしょうか?
1.横隔膜性しゃっくりの原因
横隔膜性しゃっくりは、一般的によく知られているしゃっくりである、横隔膜のけいれんや硬直によるものです。ちなみに「ヒック」としゃっくり音が出るのは、横隔膜に連動して声帯が閉じてしまうことから。横隔膜性のしゃっくりが起こる原因は、日常生活に潜んでいます。
飲酒
ドラマや映画などでお酒に酔った人がしゃっくりをするというシーンをみかけたことはありませんか?お酒を飲んで胃が膨張、またはお酒と胃の温度差で横隔膜が刺激されてしゃっくりが起こるとされています。横隔膜は筋肉ですので、極端に冷たいお酒は硬直する可能性もあります。また会話をしながらお酒を飲んでいると、胃の中に空気が入りやすくなるため、やはり横隔膜が刺激されてしまい、しゃっくりが起こりやすくなります。
食事
食べることもまた胃を膨張させ、横隔膜を刺激してしまうことに。ゆっくりと食べるならまだしも、一度に早く大量に食べたり、極端に冷たい物、辛い物、炭酸などの刺激物、また消化に悪い物を摂取するとしゃっくりが出やすくなります。食べながらの会話も、飲酒同様に胃の中に空気が入り、しゃっくりが起こりやすくなることに。
病気
横隔膜に炎症がある場合や、肝臓や腎臓の病気でしゃっくりが起こることも。しゃっくりが48時間以上続いている場合は、何らかの病気の可能性がありますので、早めに病院へ受診してください。
2.中枢性しゃっくりの原因
中枢性しゃっくりとは、中枢神経系が刺激されることによって起こるしゃっくりです。脳や脊髄に何らかのトラブルがある場合、つまりは脳腫瘍や脳梗塞などが考えられます。
さらにアルコール依存症の場合のしゃっくりも、この中枢性しゃっくりの部類に入ります。病気の他、ストレス、びっくりする、大笑いするなどの精神的な刺激も中枢性しゃっくりの原因です。
長時間しゃっくりが続く、止まっても次のしゃっくりの間隔が短い、など一過性のしゃっくりとは違うと感じたらすぐに病院へ。
3.末梢性しゃっくりの原因
筋肉を支配する末梢神経が刺激されて起こるしゃっくり。副交感神経系も含まれており、筋肉の他内蔵や呼吸器にも影響があります。
肺炎や気管支炎など、呼吸器の病気で起こるしゃっくりは、末梢性しゃっくりの可能性があります。病気が原因の末梢性しゃっくりも、48時間以上、時には1ヶ月もしゃっくりが続く場合があります。
しゃっくりの効果的な止め方は?
しゃっくりの止め方には、都市伝説的なものから医学的な方法までありますね。
1.みんなが知ってるよくある方法
- 水を飲む
- 驚く
- なすびの色は?という質問に答える
- 豆腐の色は?という質問に答える
- 砂糖を飲み込む
- 舌を引っ張る
などなど。しゃっくりすると、周囲から「○○すると止まるよ」とアドバイスを受ける上記のような方法は、迷信や民間療法の部類に入ります。
横隔膜や神経を何らかの拍子で刺激し、止まることもありますが、確実とは言えない上に科学的根拠に乏しい方法です。
2.医学的根拠のあるしゃっくりの止め方とは?
耳鼻科医が推奨するしゃっくりの止め方は以下の2つ。
・耳押し法
- 両手の人差し指をそれぞれ左右の耳に入れる(爪は短く切って下さい)
- 30秒から1分の間、耳に軽い痛みを感じるくらい押す
※呼吸器、循環器に持病がある方は行わないでください!
この方法は、耳の奥にある循環器の動きにはたらきかける神経を刺激することでしゃっくりを抑えます。
・ゆっくりと呼吸
しゃっくりを止めるには息を止めると言われていますが、あながち嘘ではないようです。
- 限界まで息を吸い込み、15秒ほど息を止めてから、ゆっくりと息を吐き出す
- そしてまた5秒ほどかけて息を吸い込み、楽な呼吸に戻す
これで多くの人がしゃっくりをぴたりと止めたようです。
3.しゃっくりを止めるツボ!?
しゃっくりに効果的なツボもいくつかあるようです。
- 鎖骨の左右のくぼみにある天突(てんとつ)
- 鎖骨の中央のくぼみにある気舎(きしゃ)
- 手首の根本から指3本くらいの場所にある内関(ないかん)
- 胸のすぐ下から指2本くらいの場所にある巨闕(こけつ)
これらのツボを程よい刺激で優しく押してみると、しゃっくりを止めることができるようです。
しゃっくりが100回出ると……?
しゃっくりが止まらず、連続して100回も出ると死んでしまうという迷信を聞いたことがあるでしょうか?確かにしゃっくりが長時間続く場合は何らかの疾病の可能性が考えれるので、しゃっくり100回と命は関係ないとは言い切れません。
しかし、過去にはしゃっくりを68年間も出続けて生きていた人もいたようですので、単にしゃっくりが止まらないから生命の危険にさらされる、という訳ではありません。
ただやはり長期間しゃっくりが出る場合は、肺や脳の病気が心配されます。しゃっくりがずっと止まらないという場合は、できるだけ早めに受診しましょう。
コメントを残す