4月、新入社員が入社直後に直面する出来事と言えば自己紹介です。また、転勤や転職などで新たな職場や部署などに移る人も、同じように自己紹介が必要ですよね。
これまではそういった経験があまりなかったという人は、大勢の人を前に緊張してうまくできないというのは当たり前なのですが、新入社員として第一印象はけっこう大事ですよね。
面白くて気のきいた事でも言えるとなお良いのですが、まずは少しでも印象に残るような自己紹介を考えてみましょう。今回は新入社員の自己紹介の重要性や作り方のコツを、簡単な例文も交えて紹介します。
ここぞという時の自己紹介を1つ用意していれば、いろんな場面で役に立つ事間違いなし!
スピーチベタは仕事で不利!
スピーチは1分から3分程度の時間で、テーマを効率よく伝え、かつ聴衆を惹きつける技術が問われます。
日本人はスピーチが苦手という人がほとんど。スピーチは日本でももちろん重要視され、最近は、小学校からスピーチの練習をしているところもあるんだとか。しかし、それでもスピーチに長けていると自負している若者はほとんどいないのではないでしょうか。
・スピーチと仕事能力
おまけにスピーチと仕事能力は無関係だと思っている社会人も少くありません。スピーチは短い時間で如何に伝えるかの能力です。どんなに良い話でも、要点を抑えずにダラダラと話していては、聴衆も聞き飽きてしまいます。
・スピーチ力=会話力=コミュニケーション力
またスピーチ力は会話力。大勢の人前で話すだけではなく、少人数あるいはマンツーマンでの会話の充実度もその人のスピーチ力によって左右されると言っても過言ではありません。
伝える力がある、きちんと会話ができる、すなわちコミュニケーション能力ですね。コミュニケーションが不必要な仕事は、現代社会ではまずないと言っても良いでしょう。
・コミュニケーション能力の重要性
契約や出資はプレゼンやコミュニケーションで左右されます。
最初は見向きにされなかった商品も、プレゼンで契約が取れたり、逆に絶対に売れると見込まれていた商品が、プレゼン能力や社員のコミュニケーション不足で失敗に終わったりするケースは、数え切れないほどあるでしょう。
せっかくの素晴らしい技術やサービスも、それを紹介する人が上手く伝えきれなければ、宝も霞んでしまうのです。また伝える力、コミュニケーション能力は仕事だけの問題ではありません。友人関係、恋愛ひいては結婚にも左右されると言っても過言ではありません。
自己紹介は準備と第一印象が肝心!
突然「自己紹介をしてください」と言われて、慌てたり緊張しない人はいません。よほどスピーチに長けている人なら、準備をせずとも簡単な自己紹介はできるかと思われますが、そうではない人がほとんどです。
- 自己紹介には一も二も大切なのは準備
「自己紹介を要求されたらこれを言う」とあらかじめ話す内容を準備をしているだけでも違ってきます。自己紹介をするまでの時間に猶予があるなら、入退場や目線、話し方などの練習をしておくと、緊張も少しはほぐれると思います。 - 時間に猶予がない場合はひとまず深呼吸を
正直に「緊張しております」と話すのも、場が和むかもしれませんね。 - 第一印象は大切
自己紹介を求められた、ということは、そのグループの人達とは初対面なのですから、発表する内容や見た目でどんな人かが印象づけられます。印象に残るような人柄だと、そのメンバーと仲良くなるのも早くなることでしょう。
しかし印象に残したいと言って、奇抜な格好、言動はNG。良識のある社会人としての振る舞いを心がけます。
自己紹介で心をつかむ為の4つのコツ
「○山△太と申します。東京都出身です。よろしくお願いします」
さてこの自己紹介でどれだけの人が○山△太さんを覚えるでしょうか?自己紹介した人数が多ければ多いほど○山△太さんのような紹介では、覚えてもらいにくくなるでしょう。
早く仲良くなりたい、打ち解けたいと思ったら、自己紹介で人の心をつかむのが早道。悪目立ちしたり、一芸などがなくとも人の心をつかむ自己紹介方法はあります。新しい生活に入る前に習得しておくと、今後の社会人生活も違ってくることでしょう。
1.ゆっくりと声は大きめで
印象に残らない人、スピーチが苦手な人の共通点には、話し方が早口で、そして小声。緊張してしまい、早く自分の出番を終わらそうとついそうなってしまいがちになります。
小さな声で早口なんて、聴衆には聞き取れません。従って、その人がどんな人なのか分からずじまい。自己紹介としては不合格でしょう。
ゆっくりと、そして大きめの声で話すだけでも、明るくハキハキとした印象に残ります。まずは深呼吸して、ゆっくりと大きな声で話すように心がけてください。自身のない方は練習しましょう。
2.名前に関連した小ネタ
「広島○美と申します。苗字は広島ですが、出身は青森です」名前を覚えてもらいたい場合は、名前に関連したジョークも良いでしょう。ただし会社では不快感を与えない言葉選びは大前提。
例え学生時代は下ネタを絡めたニックネームで通っていても、会社で同じようにそう呼んでもらうのは期待してはいけません。ウケ狙いもほどほどに、下ネタやネガティブな言葉は控えます。
3.名前以外の小ネタも
職場はきちんとしなければならない場ではありますが、時には和むようなネタも挟むと良いでしょう。上記の名前ネタもいい例ですね。
他にも「趣味は食べ歩きです。国内外の旅行プランを提供しているこの会社で私の趣味も活かせたらと考えております。お客様のお腹と舌を満足させるプランを提供できるよう頑張ります」
「暗算が得意で、中学生までそろばんを習っていました。経理もどんどん勉強していきたいと考えています」などなど、趣味や特技と仕事を結びつけられるのが理想です。
4.過剰な自己アピールはNG
注意しておきたいのが、過剰な自己アピール。
「石原さとみに似ていると良く言われます」「採用試験は一桁で通りました」等、過剰に自分を持ち上げて紹介するのも禁物。ポジティブなのは結構なことですが、度が過ぎた自慢は悪く受け止められてしまいます。
美人や仕事がデキる人はわざわざアピールする必要はありません。謙虚さも大切です。
簡単な自己紹介の例文
ではここで簡単な自己紹介の例文を挙げてみましょう。あくまで例文ですので、参考までに。
この会社で扱っているお米も私の実家で作っている○○です。
ですので、○○を使った△□の良さも存分にアピールして行きたいと思っています。よろしくお願いします
○島は✕県にある○島と同じです。趣味はトレッキングで学生時代、週末は大抵どこかの野山にいました。脚力には自信ありです。
営業でもたくさん歩いて勉強していきたいと思っています。よろしくお願いします
実家は■□県の深い山々に囲まれた町にあります。東京のビル街と地下鉄には本当に驚きました。田舎者で不慣れなことも多々あると思いますが、念願の■社へ入社できて嬉しく思い、頑張る所存です。
体力には自身があります。よろしくお願いします
社会人になって、自己紹介をしたことがない、なんていう人はほとんどいないでしょう。しかも社会人になるまでそれほど自己紹介、スピーチは一度や二度ではありません。
仮に失敗したとしても落ち込んで終わるんじゃなく、次の自己紹介やスピーチの機会に活かすんだと前向きに考えてみましょう。
これから初入社、または部署が変わる、という人は何を話すかを文章にまとめ、実際に声に出して練習してみましょう。目指せスピーチ名人!